KOSPI指数(韓国総合株価指数)とは?
KOSPI指数(韓国総合株価指数)とは、韓国取引所に上場する全銘柄の平均株価指数です。1980年初頭時点を100とした時価総額加重平均したものです。今や世界最大の家電メーカーとなったサムスン電子が時価総額の約2割を占めるなど、一部の大企業の影響を大きく受ける指数構成となっています。
KOSPIに準ずるETFとして最も有名な「MSCI韓国インデックス」は、同指数(つまり韓国全体)の時価総額の85%をカバーしています。
KOSPI指数の構成上位10銘柄 |
企業名 |
セクター |
ウエイト |
サムスン電子 |
情報技術 |
21.1% |
ポスコ |
素材 |
7.6% |
現代自動車(ヒュンダイ) |
自動車 |
3.8% |
新韓金融 |
金融 |
3.6% |
KB金融(国民銀行など) |
金融 |
3.5% |
ハイニックス半導体 |
情報技術 |
2.3% |
LG電子 |
情報技術 |
2.3% |
韓国電力公社 |
公益事業 |
2.1% |
現代重工業 |
一般消費財 |
2.1% |
LG化学 |
素材 |
2.0% |
※データは2010年1月末時点。ウエイトはMSCI韓国のもの |
韓国にはサムスン電子や製鉄メーカーのポスコ、ヒュンダイ自動車など、世界的に活躍する大企業がある一方で、業種別割合で金融のウエイトが大きい点が問題です。金融業というのは、どの国の企業も内需がメインであり、海外展開が難しい業種です。
内需企業には未来が無い⇒インデックスは不利?
サムスンなどは今後もグローバル市場で勝ち残るでしょうが、韓国の金融機関が発展するのかは大いに疑問です。韓国は中途半端に経済が成熟してしまっているうえ、中国やインドなど他の新興国と違い人口の増加がほとんど見込まれないという問題を抱えるからです。また自国通貨・ウォンが非常に脆弱な通貨であることも危険材料です。
韓国に投資をするなら、(今後も足を引っ張るであろう)金融など内需企業を多く抱えたKospiインデックスに投資するのではなく、確実に勝ち残るであろう個別企業に一本釣りで投資する方が良いと思われます。韓国の個別企業株は、SBI証券
で売買可能です。
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