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ドラクマ(ギリシャ)の為替レート推移チャート

ギリシャの独自通貨=ドラクマは、1832年から使われ始めており、そもそも通貨単位としての起源は紀元前に遡るという、歴史ある通貨です。第二次大戦で通貨価値が崩壊しますが、1954年のデノミで新しいドラクマに切り替えられ、以後2000年に欧州統一通貨=ユーロに加盟するまで使われ続けていました。

以下は、ギリシャ=ドラクマの対米ドル為替レート推移チャートです。1944年のブレトンウッズ体制以後、世界の主要通貨は米ドルとの固定レート制(米ドル&金本位制)が敷かれており、ギリシャは1954年のデノミ以降、1ドル=30ドラクマで固定されていました(日本は1ドル=360円)。

それが1973年のスミソニアン協定廃止により、世界の主要通貨は変動相場制に移行します。以後、ドラクマは一貫して通貨価値が下落し続け、ユーロ加盟直前の2000年には1ドル=365ドラクマと、10分の1以下の水準まで暴落しています。この間、日本円が1ドル=約100円と3倍に通貨価値を上昇させていたのとは、全く対照的な値動きです。

ギリシャは全労働人口の4分の1が公務員と言われており、その人数も実は正確には分からないというほど、いい加減な国民性です。また観光以外に外貨を獲得できる産業もなく、経済力から勘案すれば、20世紀後半にドラクマの価値が下落し続けたことは必然だといえます。

ギリシャ問題の解決にはデフォルトとユーロ離脱=ドラクマ復活が不可欠

2010年の債務隠し問題発覚後、ギリシャは常にデフォルトの危機に瀕してきました。元々ギリシャは、欧州統一通貨=ユーロに加盟できる経済力が無かったのです。ギリシャ問題を解決するには、国債の一部をデフォルト(債務不履行)にして債権者に責任を取らせる事が不可欠です。その上でユーロを離脱し、独自通貨=ドラクマに戻すしか方法は無いでしょう。

ギリシャの長期金利(10年債の利回り)推移グラフ
ギリシャのデフォルト(ユーロ崩壊)で儲ける方法〜前編

ギリシャ政府は、国債の償還資金などを主にEU(欧州連合)、ECB(欧州中央銀行)、IMF(国際通貨基金)の3つの国際機関から融資を受けつつ、凌いできました。特にEUやECBは、ギリシャに財政再建を迫りつつも、破綻〜ユーロ離脱をされると困るので(※注1)、お互いにお茶を濁しつつ問題解決を先延ばしを続けてきました。

しかし、ギリシャ国内では緊縮財政は公務員のリストラなどに繋がるので反対する声が多く、まっとうな方法で財政再建する事は難しいでしょう。自国通貨をドラクマに戻せば、為替レートは暴落しますが、そのおかげでギリシャ唯一といっても過言では無い産業である観光業には有利に働きます。観光で外貨を稼ぎ、地道に残りのユーロ建て債務を返済しつつ、経済力を付けていくしか、ギリシャ経済を再生する方法は無いと思われます。

但し、再建の途中ではユーロからドラクマへの強制転換(預金封鎖)が行われるなど、経済が大混乱することが予想されます。事実、2015年6月にデフォルト懸念が再発した際には、預金封鎖を恐れたギリシャ国民が一斉に銀行預金を引き出すなど、混乱が拡大し始めています。様々な公的機関が預金封鎖に警笛を鳴らしていますが(※注2)、これはギリシャ経済を再生するには避けられない処置でしょう。

デフォルトに至った最大の原因は国民の怠慢なのですから、債権者だけでなくギリシャ国民も相応の負担を受けさせるのが当然で、ユーロからドラクマへの事実上のデノミにより、国民負担を負わせることが落とし所だと思われます。

 

※注1;統一通貨=ユーロの規約には、そもそも離脱の基準が明記されていない。ユーロには他にもポルトガルやキプロスなど、デフォルト〜ユーロ離脱の危機にある国も多く、ギリシャの離脱を認めればユーロが解体へ向かいかねない。もしそうなると、ユーロ安の恩恵を受けているドイツやフランスなどの大国にとっても都合が悪い。
※注2;MSCIは、預金封鎖などを行えばギリシャをスタンドアローン市場(フロンティアマーケットにも満たない、投資不適格な国家)に格下げすると警告を発しています。

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