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人民元=円(ドル)の為替レート時系列データ

中国の通貨・人民元の為替レート時系列データです。日本円とのレート以外にも、長年ペッグ(通貨を固定)させていた米ドルとのレートも併記しました。

人民元レートの転換点であり、近年の中国の高い経済成長を生むきっかけとなったのが、1994年初頭に行われた人民元の切り下げです。それまで1ドル=5.72元でアメリカドルと固定していた為替レートを、1ドル=8.72元へと大幅に切り下げました。このことで中国が「世界の工場」として輸出競争力が劇的に高まった一方で、日本の輸出産業は壊滅的打撃を受けました。詳しくは人民元切り上げの意味人民元切り下げの影響 のページを参照下さい。

これは当時のアメリカ大統領=ビル・クリントンが、中国と密接な利害関係を持っていたとされることや、日米の貿易摩擦解消の切り札として、中国政府の切り下げ要求を容認しました。その後の中国経済の躍進と、日本経済の凋落は(他にも様々な問題があったとはいえ)クリントンの切り下げ容認が大きな要因です。

しかし、その後約10年続いた法外に安い人民元レートは、アメリカの内需産業を衰退させ、世界での中国の影響力を増大させることになりました。結局はアメリカも、日本など他の先進国と同様に、中国に人民元の切り上げを求める立場に陥りました。

そして2005年7月に、中国政府は1ドル=8.28元で固定していた人民元を徐々に切り上げていくと公表し、2009年現在1ドル=6.8元程度まで切り上げが進んでいます。

この理由は単に外圧が高まっているという事だけでなく、中国自身の負担が大きくなっていることも原因の一つです。膨大な貿易黒字による元高圧力は年々増しており、それを相殺して元安を保つには、大量の為替介入(元売りドル買い)が必要です。しかし中国では、10年以上にわたる為替介入の結果、外貨準備は約2兆ドルにも膨れあがっており、負担は増し続けています。しかも、将来的に米国ドルの価値下落は避けられない状況だけに、為替介入で元安を保っても、将来へ負債を先送りしているに過ぎないのです。

ゆえに今後も徐々に人民元は米ドルに対して切り上がっていくため、日本円との為替レートも元高に振れていくと予想されます。

追加;2011年より、人民元へ外為FX(くりっく365)で投資が可能となりました!元の切り上げを見越して、FXで円売りするのも一つの選択肢です。人民元FXはGMOクリック証券などで可能です。

 




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