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インデックスファンドとETFの違い

インデックス投資を行うには、平均株価に連動する金融商品を使います。具体的には、インデックスに連動することを目的に運用される投資信託「インデックスファンド」か、ETF(上場投資信託)が投資対象になります。そこでインデックスファンドとETFの違いを比較してみます。

インデックスファンドは投資信託の一つの種類にすぎません。ですから、すべての証券会社で取り扱っているわけではなく、証券会社ごとに購入できるファンドは異なります。また、株価(基準価格)は一日一回、対象となる株価指数の値動きにあわせて決まるだけで、いくらで売り買いできるかは、売買してみないと分かりません。つまり、株の指値注文のようなことは出来ず、すべてが成行注文となります。

一方でETFは、インデックスファンドが株式市場に上場したもので、通常の銘柄と同じく、証券コードが付いており、ザラ場中には価格が変動し、成行だけでなく指値での注文も可能で、空売りも可能だという違いがあります。つまりETFは、一般の上場株式とほとんど違いがなく、あらゆる証券会社で自由な売買が可能なのです。

そしてETF最大のメリットとして、保有コスト(信託報酬)の安さが挙げられます。信託報酬は、インデックスファンドと比較するとETFの方が安くなります。これには明確な理由があり、インデックスファンドの信託報酬には販売する金融機関に入る手数料もありますが、ETFには販売会社の取り分が設定されておらず、その分だけ信託報酬が安くなります(※注1)。

例えば、インデックス投資の基本となる「先進国株式(MSCIコクサイ指数)」のジャンルで見ると、インデックスファンドで最もコストの安い部類の「SMTグローバル株式インデックス」の信託報酬は0.54%となっていますが、東証上場のETF「iシェアーズ 先進国株ETF【1581】」の信託報酬は0.25%となっています。

インデックスファンドとETFの違い比較表
項目 インデックスファンド ETF
購入できる所 × 提携する一部の証券会社のみ ◎ ほぼ全ての証券会社
価格決定 一日一度のみ ザラ場中に株価のように価格変動する
売買注文 × 成り行きのみ ◎ 指値注文など一般株と同じ注文が可能
空売り × 不可能 ◎ 可能
最低投資金額 ◎ 1000円からのものもある ▲ 多くが数万円から
信託報酬 ▲ 一般的にETFより高い ○インデックスファンドより安いことが多い
その他リスク  ー × ETNの存在には注意

上記のように違いを比較表にすると、全般的にはインデックスファンドよりもETFの方がメリットが多いのですが、注意すべきデメリットもあります。ETFには原資産の裏付けがないETNと呼ばれる形態のものが含まれています。ETNには、運用する会社が破綻すれば投資資金が紙くずになるという、恐ろしいデメリット(カウンターパーティーリスク)が存在します。詳しくはリンク債型ETF(ETN)の仕組みと問題点のページをご覧下さい。この理由により当サイトでは、ETNによる資産運用は、あまりお勧めしません。そのETFがリンク債型運用のETNでないかどうかには、購入前に注意を払っておくべきです(※注2)。

 

※注1;ETFの存在を知らない投資家が多い理由は、証券会社が儲からないので、積極的に広報をするメリットが無いため。証券会社としては、信託報酬から分け前を貰えるインデックスファンドなど投資信託の方が利益になるから。
※注2国内のリンク債型ETF一覧表でETNの違いを確認できます。

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