DAX指数(ドイツ株価)とは?
DAX指数とは、ドイツの最も代表的な平均株価指数で、フランクフルト証券取引所に上場する主要企業30社から算出されています。
1987年末時点を1000とし、浮動株調整後の時価総額加重して算出される指数ですが、配当込みで計算されている点が他国の株価指数との大きな違いです。また1銘柄のウエイトはおよそ10%を上限と定められているようです。
ドイツはまじめな国民性だけでなく、自動車や家電など輸出産業が経済の中心である点においても、日本とよく似ています。そして2008年の金融危機により、他の欧州諸国よりもGDP成長率が大幅にマイナスになった点も、日本と同様の現象です。
DAX指数の構成上位10銘柄 |
企業名 |
セクター |
ウエイト |
EON(イーオン) |
公益事業 |
10.1% |
Siemens(シーメンス) |
家電 |
9.9% |
Allianz(アリアンツ) |
金融 |
8.4% |
Daimler(ダイムラー) |
自動車 |
8.2% |
BASF |
化学 |
6.2% |
Bayer(バイエル) |
医薬品 |
6.0% |
DeutscheBank(ドイツ銀行) |
金融 |
5.6% |
RWE |
公益事業 |
5.6% |
DeutscheTelecom(ドイツテレコム) |
通信 |
5.3% |
SAP |
IT |
4.0% |
その他DAX採用の有名企業 |
Volkswagen(フォルクスワーゲン) |
自動車 |
2.8% |
DeutschePost(ドイツポスト) |
郵便・運輸 |
2.5% |
Adidas(アディダス) |
スポーツ用品 |
1.3% |
※データは07年12月末時点 |
欧州最大の家電メーカーであるシーメンス、サッカーなどのスポーツシューズでナイキと世界1.2位を争うアディダス、中国の自動車市場でシェア1位といわれるフォルクスワーゲンなどは、日本人にも馴染みのあるブランドですね。他にも、郵便事業の民営化で世界で唯一の成功事例と言われるドイツポストや、(非上場企業だが)世界最大の自動車部品メーカーであるボッシュなど、ドイツには世界の勝ち組企業が多数存在します。
日本でも楽天証券でシーメンスやドイツテレコムなど個別株(ADR)も買えますが、配当金に対する課税が15%(場合によっては21%)と、米国の10%と比べると高額なのがネックです。また国内の主要ネット証券では、ドイツ市場だけをターゲットにする投信やETFは見当たらないのが現状です。一方で、IG証券 のCFD(差金決済取引)でなら、ドイツの有名企業はほとんど売買可能です。
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