ハンセン指数(中国・香港)とは?
ハンセン指数とは、中国・香港株式市場の平均株価を表す指数です。香港市場に上場する主要42銘柄(09年10月時点)の株価を、浮動株調整後の時価総額加重平均した数値です。同指数は1964年7月末時点を100とする指数で、2009年10月時点で22000ですから、およそ年率12.4%の利回りを記録していることになります。
通貨単位は香港ドル。香港ドルは米ドルとペッグ制を取っているので、香港ドル=円の為替レートは、米ドル=円のレートとほぼ同じ値動きになります。
中国では中国人は上海市場、外国人は香港市場と、投資できる株式市場が分けられています。香港は長らくイギリス領であり、1997年に中国に返還された後も特別行政区として、本土とは異なる経済体系がとられています。ハンセン指数構成銘柄企業も、その大半が返還前から香港に登記・上場されていた企業ですが、今日では多くが中国本土でもビジネスを行っています。
日本では一般のニュース番組などで中国株のニュースといえば、上海総合指数のことを指す場合が多いです。しかし我々日本の投資家が実際に投資できるのは香港市場であり、情報として重視すべきは香港市場の「ハンセン指数」の値動きです。
ハンセン指数の構成上位10銘柄 |
企業名 |
セクター |
ウエイト |
HSBCホールディング |
金融 |
14.9% |
中国移動(チャイナモバイル) |
通信 |
13.1% |
中国人寿保険 |
金融 |
4.8% |
中国石油天然気(ペトロチャイナ) |
エネルギー |
4.7% |
香港証券取引所 |
金融 |
3.8% |
新鴻基地産発展 |
不動産 |
3.7% |
中国建設銀行 |
金融 |
3.5% |
長江実業 |
不動産 |
3.4% |
中国工商銀行 |
金融 |
3.3% |
中国海洋石油(CNOOC) |
エネルギー |
3.3% |
※データは07年12月末時点 |
ウエイト上位には、チャイナモバイル、中国人寿保険、ペトロチャイナなど日本の投資家にもお馴染みの人気銘柄が名を連ねています。これらの銘柄は、ほとんどの中国株ファンドやETFでも、同様に高いウエイトで保有されています。
なお、香港市場の株価指数として「H株指数」というのもあります。H株とは、中国本土に登記しているが香港市場に上場している企業の株価指数です。ハンセン指数の構成銘柄の大半は香港に登記している企業ですが、一部は中国本土に登記しているH株企業もハンセン指数に組み入れられています。
|