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SENSEX指数(インド)とは?

SENSEX指数とは、インド・ムンバイ証券取引所に上場する、同国を代表する主要30銘柄の平均株価指数のことです。通貨単位はインド・ルピー。

インド企業といえば、同国の広告塔ともいえるタタ自動車とインフォシス・テクノロジーズの名前が真っ先に挙がるでしょう。しかし他にも「BOP市場(※注)のお手本」と言われるヒンドスタン・ユニリーバや、同国で最大の自動車シェアを誇るマルチ・スズキ(日本のスズキの現地法人)など、外資を親会社とする企業も数多く名を連ねています。

SENSEX指数の主な構成銘柄
企業名 セクター ウエイト
リライアンス・インダストリーズ エネルギー 10.4%
インフォシス IT 8.1%
ITC 生活必需品 7.9%
ICICI銀行 金融 7.4%
HDFCグループ 金融 6.6%
LARSEN & TOUBRO 資本財 6.4%
HDFC銀行 金融 6.3%
タタ・コンサルティング・サービス IT 4.3%
インドステイト銀行 金融 4.1%
その他主要銘柄
ヒンドスタン・ユニリーバ 生活必需品 2.5%
タタ自動車 一般消費財 2.1%
ヒーロー・ホンダ 一般消費財 1.5%
マルチ・スズキ 一般消費財 1.1%
※ウエイトは「iシェアーズBSESENSEX」の11年8月末時点

インド市場の株式時価総額は100兆円を超え、新興国では中国に次ぐ規模です。しかし、SENSEX指数には、インドの株式市場が抱える独特の問題点が反映されています。

一つは浮動株比率で、財閥系企業の株式持ち合いなどが多い企業は、指数に占める割合が(時価総額比率に比べて)極端に減っている事です。例えば、タタ財閥の各企業や、外資系であるヒンドスタン・ユニリーバやマルチ・スズキは、割合がかなり小さく抑えられています。指数構成からは、インド経済の実態を正確に反映しているとは考えにくいです。

もう一つの欠点として、インドの株式市場は、外国人は基本的に投資できない点が挙げられます。購入可能なインドの個別株式としては、アメリカにADRとして重複上場している銘柄だけになります。

また、投資信託やETFに関しても注意が必要です。というのは、上記のように外国人投資家への規制があるため、インドの現物株を保有せずリンク債で運用する「ETN」であることが大半なのです。例えば東証上場のインドETF「インド株式指数上場投信【1678】」や「上場S&P CNX Nifty【1549】」は現物株を一切保有せず、リンク債のみが資産の裏付けとなっています。従って、リンク債の発行元が破綻すれば、ETFが紙くずとなるリスクがあります。

このように、インドの株式市場は、日本人が自由に安心して投資できる環境には、まだまだほど遠いのが現実です。ゆえに、無理して個別株やインドだけが対象の投信やETFへ投資する必要は無いと思います。

※注:BOPとは「Bottom of Pyramid」の略で、一日数ドルでの生活を強いられている貧困層を指します。将来的には大きなマーケットになる可能性を秘めており、特に生活必需品関連の企業は、BOP層の攻略が不可欠とも言われています。
BOP市場とは(マイクロファイナンス解体新書)




SENSEX指数株価チャート
(チャート上:1ヶ月、下:1日)
ムンバイ株式市場データ
株式時価総額;1.5兆ドル(約120兆円)
予想PER;13.9倍
(2011年8月末現在)
構成銘柄の業種別割合
インド市場業種別割合

ADR(米国上場)のインド企業
企業名 ティッカー
タタ自動車 TTM
インフォシス・テクノロジーズ INFY
ICICI銀行 IBN
HDFC銀行 HDB
ウィプロ WIT
など全13銘柄(2011年現在)

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