中国・香港市場へ投資する方法
中国本土の上海市場と違い、香港市場の株式は、我々日本人でも自由に個別株売買が可能です。SBI証券 や楽天証券 など、多くのネット証券が、香港市場の株式を扱っています。おそらく、日本人が最も多く投資している市場が、中国=香港市場の株式でしょう。
中国株式市場の分類 |
市場 |
分類 |
対象 |
通貨 |
上海 |
A株 |
中国人限定 |
人民元 |
B株 |
外国人 |
米ドル |
深セン |
A株 |
中国人限定 |
人民元 |
B株 |
外国人 |
香港ドル |
香港 |
なし |
外国人 |
香港ドル |
香港上場の企業といっても、香港内だけでビジネスをしている訳ではなく、ほとんどの企業が中国本土でも企業活動を行っています。そのため、中国の経済成長の恩恵を十分受ける企業ばかりだといえます。
香港株でも人民元切り上げの恩恵は受ける
香港株式市場では、香港ドルという地域通貨が売買単位に使われています。香港ドルは米ドルとペッグ制を敷いているため、円高=米ドル安が進めば、同時に円高=香港ドル安も起きることになります。
このことから、香港株への投資では「人民元切り上げの恩恵を受けられない」と思っている人も少なくありません。しかし上記したように、上場企業の多くが中国本土でビジネスを展開しています。つまり、企業は人民元建てでの利益の方が多く上げています。
米ドルと香港ドルが連動しているなら、人民元の切り上げによって「元高=香港ドル安」へと為替レートが変動していきます。
株価というのは、長期的にはEPS(一株利益)の上昇に比例するはずです。企業が人民元ベースで利益を上げるなら、それを香港ドルに換算した一株利益は、為替差益によって「より大きく」なるはずです。そうなれば、その企業の株価も上昇していくはずです。
・人民元切り上げの意味
・人民元切り下げの影響
このように、人民元の切り上げは、企業の一株利益の為替差益を経由して、香港株の投資家にも恩恵が及ぶのです。
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