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ヒンドスタン・ユニリーバの企業概要

ヒンドスタン・ユニリーバ(Hindustan Unilever Limited)は、インドのマハーラーシュトラ州ムンバイに本社を置き、家庭用品製造販売を主力事業とする企業です。その名が示すとおり、イギリス&オランダに本社を構える日用品の世界的大企業=ユニリーバのインド子会社に当たります。

かつては「ヒンドスタンリーバ」という名前でしたが、2007年より現在の社名に変更されました。ムンバイ(ボンベイ)証券取引所に上場しており、インドを代表する企業が名を連ねるBSE・SENSEX30の構成銘柄です。

ヒンドスタン・ユニリーバは、石鹸洗剤類などの日用品が売上の約7割を占めますが、飲料や加工食品、アイスクリームなども生産・販売しています。また割合は少ないですが、国外への輸出売上もあります。

 
ヒンドスタン・ユニリーバのP/L(損益計算書)
 

ヒンドスタン・ユニリーバは、BOPビジネスの成功例として、世界的に注目される企業です。BOPとは「Bottom Of Pyramid」の略で、一日1ドル以下で生活をする貧困層のことを指します(※注)。所得が余りに少ない為、元来はビジネスの対象と見られていませんでしたが、対象人数が多いことや、将来の潜在顧客となり得ることから、近年は欧米の大企業が進出を始めた市場です。

同社は、インドの貧しい農村部を中心に、1パック1ルピー(1.5〜2円程度)の使い切り石鹸など、BOP層にも購買可能な日用品を販売し、大きな成功を収めています。一部には、同社がインドの教育現場にも懐柔し、例えば小学校の生徒達に「病気にならない為に、ユニリーバの石鹸で手を洗いましょう」と教え込むなど、強引すぎる広報戦略を行っているとの批判の声も聞かれます。

しかしそれ以上に、雇用創出や衛生向上などの社会貢献面で、高い評価を受けています。同社は農村部の女性を販売員として雇用し、これまで農村部には存在しなかった手洗い習慣を普及させるプログラムを行うなど、インドのBOP層の生活向上に大きく貢献しているからです。

ヒンドスタンユニリーバの2010-11年のIR情報(アニュアルレポート)によると、2015年に自社製品を1億5000万人のインド人へ届けることが目標に掲げられています。主力製品である「Lifebuoy soap」は2011年度には1億2400万人へと広まりました。彼らは、インドの経済発展に伴う国民の所得増加によって、消費財市場における一層の機会拡大を見込んでいます。

 

※注:BOPは「base of the pyramid」の略だとの解釈もあります。対象人数は、全世界で約40億人とも言われます。関連サイト:マイクロファイナンス解体新書





ヒンドスタンユニリーバ会社概要

ヒンドスタンユニリーバの売上比率
HULの国別売上高
  商品別売上高比率

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