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外国債券ファンドの選び方

外債投資にも色々な方法がありますが、当サイトで最もお勧めできる方法は、外国債券型の投資信託、それもインデックスファンドを買う事です。

個別の外国債券購入は、リスクヘッジを利かせづらいことに問題があります。日本の証券会社で購入できる外国の国債は、どれもが購入単位がおよそ100万円程度からです。これでは、複数国の国債を買うには多額の資金が必要ですし、国が偏る事で為替リスクも大きくなります。外債投資の最大の目的は、ポートフォリオのリスクを下げることですから、これでは本分を満たせません。

一方で、外国債券を対象とした投資信託なら、購入単位はおよそ1万円程度です。このような少額でも、数多くの国へ分散投資されますから、リスクヘッジ機能も十分満たせます。

外債投資は投資信託(ファンド)がベストだとして、次に実際にどの投信を選べば良いかという点について。ここでは、アメリカやユーロ圏など、先進国全般に投資するファンドについて考えます(新興国債券については別ページにて)。

アクティブファンドとインデックスファンドでは、後者の方が成績が良い確率が高いのです。そして債券というのは、株式より値動きが小さく、種類も限られますから、アクティブ運用のメリットはほとんど生じません。ゆえに、債券型投信のパフォーマンスは、コスト(=信託報酬)の安いインデックスファンドが圧倒的に有利だといえます。

例えば、外債で最も売れている投信「グロソブ(グローバルソブリンオープン※注1)」の信託報酬は、年率1.31%です。一方、低コストで有名な住信STAMシリーズの「STAM グローバル債券インデックス」の信託報酬は、年率0.58%とグロソブの半分以下です。信託報酬の影響で述べましたが、わずかゼロコンマ数%の違いでも、10年20年と経てばその差は莫大になります。

信託報酬が低く、分配金が少ないものが有利

そしてファンド選びのもう一つの基準が、分配金の有無です。グロソブをはじめ、多くの外債型投信は毎月分配金を出しています。一方で、上記の「STAMグローバル債券インデックス」や、そのライバル的存在の「eMAXIS 先進国債券インデックス」などは、設定来一度も分配金を出していません(※注2)。

分配金は、投資信託の総資産から出すものですから、多い方が有利な訳ではありません(その分基準価格が下がる)。一方で、分配金には税金が掛かるので、複利運用の効果を減少させます。高齢世代の人で、毎月生活費として分配金を受け取る運用をすることは悪くありません。しかし、これから資産形成をしていく若い世代の人にとっては、分配金を多く出すファンドほど運用利回りが下がるので、賢い選択とは言えません。

ということで、外国債券ファンド選びの結論は、低コストなインデックスファンド、それも出来るだけ分配金を出さない投信で運用することが、最適な方法となります。

※注1;グロソブは外債投信だけでなく、日本の全ファンドの中で最も売れている(資産総額が多い)
※注2;絶対に分配金を出さないと明言している訳ではなく、将来的に元本回復(基準価格が1万円を超える)となれば、分配金を出す可能性もあると思われます。




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