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豪ドル債券の利回り(≒長期金利)推移グラフ

下記のグラフは、オーストラリアの長期金利(10年債利回り)の推移です。オーストラリアは先進国の中では高金利で、豪ドルFXは投資家の間で人気の通貨です。同様に、豪ドル建ての債券というのも日本の証券会社ではよく売られており、こちらも人気商品となっています(関連;豪ドルが高金利な理由)。


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但し日本の証券会社で売られている豪ドル債券の多くが「豪ドル建ての社債」であることに注意が必要です。ゆえに、上記のグラフ(=オーストラリア国債の利回り)よりも1%以上は高くないと、リスクに見合いません。

また、単純な債券の利息ではなく「利回り」で比較することが大事です。表面上の金利が高くても、債券の値段自体が値上がりしていれば、その分投資利回りは下がります。豪ドル建ての債券にも「新発債」と「既発債」があり、既発債の場合は現在の市場での価格によって、実際の利回りは変わってきます。しかし大抵の証券会社では、既発債では表面利息・利率とは別に「参考利回り」とか「実質利回り」などの表現で、債券価格の変動を含めた実際の利回りを表記しています。

国債の場合、個々の債券の利息ではなく「長期金利」で利回りを示しますが、社債もそれと同じで「参考利回り」や「実質利回り」と呼ばれるもので、真の利回りを知ったうえで比較するのが重要です(※注1)。

他にも豪ドル建て債券に投資する際には、幾つか注意点があります。一つは豪ドルは為替レートの変動が激しいことです。豪ドル債券の利息が高いといっても精々年率4〜5%程度、高い時期でも10%は超えませんが、豪ドル円の為替レートはたった1日で10%以上円高に進むリスクがあります。

もう一つの注意点は、手数料が分かりにくいことです。豪ドル債券に限らず、日本の証券会社では外債は表面上は売買手数料無しになっています。しかし購入・売却時の為替スプレッドなどに含めたり、利息を少なめにしたり等、実際には手数料を引かれており、それが一見しても分からないことです。利回りが高いほど、証券会社は手数料を高く取りやすいです。豪ドルFXでのスワップ金利とも比較するなどし、手数料の取られすぎに注意したい所です。

 

※注1:詳しくは、国債が利息でなく長期金利で表記される理由のページを参照下さい。

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