あいおい損保の個人型確定拠出年金(DC)
あいおい損保は確定拠出年金の運営管理機関として、有力な選択肢の一つになる会社です。ラインナップをみると、国内外の債券ファンドの低コストが際だっています。また国内の物価連動債ファンドや、米ドルMMF、そして自社の傷害保険などを備えるなど、保守的な運用をするには非常に有力な品揃えです。
あいおい損保の個人型401Kプランの主なラインナップ一覧 |
分類 |
名称 |
信託報酬 |
信託財産留保額 |
外国株 |
三菱UFJ外国株式インデックスファンド |
0.83% |
0.1% |
外国債券 |
トヨタアセット外国債券インデックス |
0.242% |
0.1% |
日本株 |
トピックス・インデックス・オープン |
0.5985% |
なし |
日本債券 |
野村国内債券インデックスファンド |
0.168% |
0.1% |
日本債券 |
MHAM物価連動国債ファンド |
〜0.63% |
0.1% |
国内REIT |
野村J−REITファンド |
0.9975% |
0.3% |
MMF |
ノムラ・グローバル・セレクトUS.MMF |
〜0.59% |
なし |
バランス |
マイストーリー(確定拠出年金向け) |
約1.1%〜 |
0.25% |
その他 |
あいおい損保DC用傷害保険(5年)
|
なし |
なし |
債券(≒国債)は、株式のような高い利回りは望めませんが、その分大きく値下がりするリスクも小さいです。確定拠出年金では自分で資金の運用方法を決めますが、株式ファンドは怖くて手が出せない・・・という人も少なくないでしょう。
長期的に見れば「確実に」株式は債券よりも高い利回りを記録してきました。ですから筆者は、基本的には確定拠出年金は株式中心で運用すべきと考えています。
しかし株式のリターンが確実に債券を上回るのは、あくまで20年以上といった長期の話であり、それ以下の期間では債券を下回る可能性はあります。そもそもこれは過去のデータであり、将来も株式が絶対優位という統計が続くとは限りません。
人によっては運用期間は様々ですし、資産状況も様々ですから、掛け金を絶対に安全運用したいという人もいるでしょう。そんな人にとっては、あいおい損保で国内外の債券ファンドに投資するのが、リスクを最小限に抑えるうえでベストな戦略だといえます。
注意点としては、あいおい損保は株式ファンドのコストが高いので、債券だけでなく一部は株式にも投資するという場合には、ベストの選択になるとは限りません。例えば鹿児島銀行は、債券ファンドはあいおい損保よりも高コストですが、株式ファンドは大幅に低コストですから、投資比率によってどちらが最適(最も低コスト)になるのかは変わってきます。
|