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個人型確定拠出年金のお奨めな金融機関一覧表

個人型の確定拠出年金(401k)は、加入者が直接、窓口となる金融機関(運営管理機関)を選ぶ事になります。運営管理機関は銀行や証券会社や損保などの金融機関になりますが、会社によって手数料や取扱商品が異なります。

取扱商品は、私たちの年金資産を実際に運用する金融商品(投資信託など)になりますから、慎重に選ばないといけません。例えば、同じ外国株のインデックスファンドでも、商品によってコスト(信託報酬)にかなりの差があります。また、新興国の株式ファンドやREIT(不動産ファンド)など、一部の会社しか扱っていない商品もあります。

ここでは、個人型確定拠出年金で有益な商品を提供している金融機関を一覧表にしてみました。各項目の数値は、そのジャンルで最もコストの安いファンドの信託報酬(年率)を表します。
※以下、2009年7月現在のデータ。内容の保証は致しかねますので、詳細は必ず各会社に確認を取って下さい。

金融機関 外国株 外国債券 日本株 日本債券 内外バランス型 その他
岩手銀行 0.231% 0.221% 0.2% 0.17% 0.231%〜 定期預金2種類
新興国株 0.798%
新興国債券 0.72%
世界高配当株 1.05%
J-REIT 0.998%
海外REIT 0.56%
鹿児島銀行 0.263% 0.368% 0.263% 0.315% 1.37%〜 アジア株 1.61%
(香港、シンガ、台湾、韓国)
百五銀行 0.263% 1.05% 0.525% なし なし とくになし
岡三証券 0.735% 0.263% 0.578% 0.45% 0.27〜0.34% 海外REIT 1.47%
保険商品1つ
あいおい損保 0.83% 0.241% 0.599% 0.17% 0.58% J−REIT 0.998%
米ドルMMF 〜0.59%
保険商品1つ(損保)
スルガ銀行 0.735% 0.683% 0.546% 0.473% 0.58% 新興国株式 0.5775%
新興国債券 0.546%
J−REIT 0.998%
海外REIT 1.10%
SBI証券 0.84% 0.578% 0.683% 0.578% 0.714% BRICs株 1.97%
J-REIT 1.05%
商品ファンド 1.874% 〜
※口座手数料無料
ゆうちょ銀行 0.998% 0.704% 0.546% 0.473% 2.1% 定期預金9種類
信用金庫
(全国共通?)
0.998% 0.683% 0.84% 0.473% 0.56〜0.8% 定期預金5種類
琉球銀行 0.231% 0.221% 0.2% 0.17% 0.231%〜 米ドルMMF
ユーロMMF
楽天証券 New! 0.243% 0.216% 0.205% 0.162% 0.648% 新興国株式 0.594%
新興国債券 0.562%
金ファンド 0.886%

確定拠出年金を運用する上で、幾つかのタイプがあると思います。

 1.高リターン狙いで株式中心のポートフォリオ。なるべく低コストのファンドで合理的に運用

 2.高リターン狙いで株式中心のポートフォリオ。でも多少高コストになっても良いから、新興国株でも運用したい

 3.リターンは低くても、債券中心のポートフォリオでローリスクに運用

 4.ポートフォリオだのリスクだのよく分からん(勉強する気がない)ので、プロにお任せで運用

個人型確定拠出年金の加入者でも、ネット上でBlogを公開している人は「1」のタイプが多いようです。株式、とくに外国株を中心に高いリターンを目指し、「投資の基本」コーナーでも書いたように、インデックス運用の基本である『低コストのファンドを選ぶ』という点を重視した戦略です。かつては百五銀行が王道でしたが、最近ではより低コストな鹿児島銀行が人気になっています。

「2」は「1」よりもさらに野心的な戦略です。スルガ銀行やSBI証券では、BRICsなどの新興国ファンドや、REITや商品ファンドなども利用できたりします。新興国ファンドでより高いリターンを目指したり、株や債券とは違ったアセットクラスも活用してリスク・リターン比を改善したり(財産3分法)など、少々コストが高くなっても自分でポートフォリオ(アセットアロケーション)を考えて運用したい人向けです。ちなみに筆者の運用戦略はここです。

「3」はリスクを極力抑えたい、でも定期預金以上のリターンは欲しい・・・といった人向けの戦略。内外の債券ファンドを中心に、ローリスクローリターンの運用を目指します。債券ファンドが低コストなあいおい損保が最有力候補です。

「4」はどの程度リスクを取るべきなのか分からないけど、それなりに高いリターンは欲しいという人向けの戦略です。国内外の株式と債券に適度に分散投資してくれる『バランス型ファンド』を選んでおけば、色々と考えなくとも資産がそれなりに増えていくはずです。バランス型ファンドで最も低コストな岡三証券が最適でしょう。

ちなみに「2」以外の戦略では、コストだけをみれば琉球銀行が最安になります。しかし琉球銀行は、WEB上での情報公開が一切されていないので、金融機関としてのやる気・スタンスに疑問を感じます。詳細は個別ページで解説しますので、この先は各自でご判断下さいませ。

追伸:主要ファンドが琉球銀行と同様のラインナップ(同コスト)で、新興国株式や海外REITの低コストインデックスファンドまで備えた401kプランが、2010年10月より岩手銀行で取り扱いが始まりました。長期間拠出を続ける人なら、戦略を問わず岩手銀行が最適の運営管理期間となりました。
※2013年後半から、野村證券が岩手銀行とほぼ同じラインナップで、更に口座手数料も安くして開始しています。

※更に追伸;2016年9月より、楽天証券が低コストのインデックスファンドを揃えて登場しました。口座管理費も安いので、2016年現在は楽天証券が日本で最も低コスト=お勧めな確定拠出年金の金融機関になっています。

なお、事業主さんの中には、各地方の信用金庫にお世話になっていて、仕方なく信金の確定拠出年金プランに入っている人もいると聞きます。しかし上記のようにあまり良いラインナップとは言えませんので、もし可能であればより低コストな金融機関に移行した方がよいでしょう。まあ実際には、ここに書いていない金融機関の中には、さらに酷い商品しかない所もあるので、信金でもまだマシな方だといえるかもしれませんが・・・。

 

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