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確定拠出年金の有効なスイッチング方法

確定拠出年金の最大のメリットは、運用口座内で一切の税金が掛からないことです。スイッチング・・・即ち資産運用の割合(ポートフォリオ)を変更する際にも、売却益に課税されません。一般の証券口座だと、配分変更で株や投資信託を売却すれば、その利益に税金(キャピタルゲイン税)が掛かるので、利回りが大幅に下がってしまいます。

税金が株式投資に与える影響

確定拠出年金では、税金が掛からないので、運用利回りを最大限に高めることが可能です。一般の証券口座だと、ポートフォリオのリバランスを無闇に行えば税金分だけ確実に利回りが下がりますが、確定拠出年金だと悪影響は一切ありません。当サイトではリバランスを推奨していませんが、確定拠出年金の口座内は例外です。

リバランスは必要ない!

従って、確定拠出年金で上手にスイッチングを行えば、利回りを下げずにリバランスの効果(リスクを一定に保つ)を得られます。即ち、インデックス投資のイロハ本に書かれているように、株式投信と債券投信に分散投資し、株の方が値上がりが大きくなれば一部売却し、債券投信を買い増し、ポートフォリオの株と債券の割合を一定に保って運用を続けることも、コストゼロで可能です。売買手数料も、売却益への課税も無いので、教科書通りの理想的なリバランスをしながら運用が可能になるのです。

というメリットを考えれば、安全に資産運用したい人なら、古典的な『100ー年齢法』をベースに、確定拠出年金口座内でスイッチングしながら運用するのが有効です。例えば今40歳だとすれば100-40は60ですから、ポートフォリオの60%がリスク運用(=株式ファンド)で、残り40%を安全運用(=債券ファンド)に配分します。そして毎年1回の頻度でスイッチングしていきます。年齢が一つ上がると共に、翌年には資産配分が「株59%・債券41%」になるようにリバランスで調整していくのです。

スイッチングでポートフォリオのリスクを一定に保つ

また若い人なら、リスクを取って高い利回りを求めるのも、有効な方法です。とりあえず50歳くらいまでは債券など無視して、全て株式ファンドで運用するのが、過去のデータ的には最も運用利回りが高くなるので、金銭的には最適な運用だといえます。長期で見れば、株は必ず債券よりも高い利回りになるからです⇒株式投資の有効性。そして50歳位から「出口戦略」を考えます。毎年少しずつ、株式ファンドから債券ファンドや定期預金などへスイッチングしていき、守りの運用へ切り替えていくのです。

ちなみに筆者自身も、若いうちは債券無し・株とREITのファンドだけで運用し、50歳を超えてから徐々に債券へスイッチングしていく(予定)という方法を取っています。

最後にスイッチングの問題点を。確定拠出年金では、任意のタイミングで資産を売却したり購入したりは出来ません。各金融機関毎に、毎月何日に売買を行うのか決まっているので、自分の好きなタイミングで「今この値段で売りたい(買いたい)」といった指値注文は不可能です。

この問題がある為、非課税で金融商品を買い換えられると言っても、スイングトレードやローテーション投資のような、短期的に相場を読んで売買するには適していません。確定拠出年金のスイッチングは、あくまで長期的な視点、資産割合のリバランスをする事にしか活用できないのです。



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