鹿児島銀行の個人型確定拠出年金(DC)
鹿児島銀行は個人型確定拠出年金(401k・DC)の運営管理会社の中でも、株式中心で運用するなら最も低コストな会社です。
個別株式への投資ができない確定拠出年金の運用は、必然的にインデックス投資になります。そしてインデックス投資の基本は「低コストのファンドを選ぶこと」です(⇒信託報酬の影響)。そういった意味では、個人型確定拠出年金の中でも最有力な会社とです。
以前は百五銀行401kの外国株ファンドがダントツで低コストであり、外国株運用したい人達の人気を一手に引き受けていました。しかし、それまで個人投資家にはほぼ無名であった鹿児島銀行401kの外国株ファンドもほぼ同じ水準であることが判明しました。また日本株ファンドや国内外の債券ファンドは百五銀行よりも圧倒的に低コストなので、今や百五銀行を選ぶメリットは完全に無くなりました。
鹿児島銀行の個人型401Kプランの主なラインナップ一覧 |
分類 |
名称 |
信託報酬 |
信託財産留保額 |
外国株 |
DCダイワ外国株式インデックス |
0.2625% |
なし |
外国債券 |
野村外国債券パッシブファンド |
〜0.5775% |
0.1% |
日本株 |
DCダイワ日本株式インデックス |
0.2625% |
なし |
日本債券 |
野村日本国債インデックス |
〜0.42% |
0.1% |
バランス |
<DC>ライフバランス |
1.365%〜 |
なし |
新興国株 |
JFアジア株・アクティブ・オープン※注 |
1.6065% |
なし |
定期預金 |
かぎんDC定期預金(2・3・5年の3種類) |
なし |
なし |
逆に鹿児島銀行に無いメリットを持っているのは、スルガ銀行とSBI証券です。スルガ銀行には、(コストは少し高いですが)BRICsファンドや国内外のREITファンドを備えています。またSBI証券にもBRICsファンドがあり、海外REITこそ無いものの「商品ファンド」がラインナップに加えられています。BRICs中心により高リターンを目指したり、財産三分法を国内外の資産で実践する「財産6分法」ともいえる戦略も考えられます。
自分でアセットアロケーションを考えて運用したい人はスルガ銀行がお勧めですが、セオリー通り低コストファンドで効率的に運用したい人には鹿児島銀行がベストな選択だといえるでしょう。
※注 JFアジア株・アクティブ・オープンは、中国が約50%、韓国が20%、台湾が15%、残りがシンガポール、インドネシア、タイ、マレーシアに投資しているようです(2009年10月現在)。地域が東南アジアに偏っていますが、スルガ銀行のBRICs5ファンドよりも低コストです。
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