岩手銀行の個人型確定拠出年金(DC)
岩手銀行の個人型確定拠出年金(401k・DC)は、2010年10月よりサービス開始されました。個人型では後発組となりますが、ラインナップが極めて多彩でかつ、ほぼ全てがインデックスファンド若しくはDC専用の低コストファンドとなっています。
結論から先に述べると、2010年現在では個人向け確定拠出年金として日本最強のラインナップを揃えており、ほとんどの人にとって最適な会社になります!
岩手銀行の個人型401Kプランの主なラインナップ一覧 |
分類 |
名称 |
信託報酬 |
信託財産留保額 |
外国株 |
野村DC外国株式インデックスファンド |
0.231% |
なし |
外国債券 |
野村DC外国債券インデックスファンド |
0.221% |
なし |
日本株 |
野村DC国内株式インデックスファンド |
0.2% |
なし |
日本債券 |
野村DC国内債券インデックスファンド |
0.168% |
なし |
新興国株 |
野村新興国株式インデックスファンド |
0.798% |
なし |
新興国債 |
野村新興国債券インデックスファンド |
0.725% |
なし |
国内REIT |
野村J-REITファンド |
0.998% |
0.3% |
海外REIT |
野村世界REITインデックスファンド |
0.557% |
なし |
特殊 |
野村世界好配当株投信 |
1.05% |
0.3% |
バランス |
マイバランスDC(×3種類) |
〜0.252% |
なし |
定期預金 |
<いわぎん>定期預金1年、5年 |
なし |
なし |
保険 |
三井住友海上積立傷害保険5年 |
なし |
なし |
日本及び海外(先進国)の株式・債券という、基本ラインナップは琉球銀行と同じで最も低コストとなります。確定拠出年金では、信託報酬が出来るだけ低コストなファンドで運用するのが基本戦略です。
更に凄いのは、新興国の株式ファンドまで、低コストなファンドを備えていることです。スルガ銀行やSBI証券など、個人型確定拠出年金で新興国ファンドを揃えている会社はありましたが、全てアクティブファンドであり、信託報酬が1.5〜2%で信託財産留保額も設定されているなど、どれもが高コストでした。それに比べて岩手銀行の新興国ファンドは、信託報酬が約0.8%で信託財産留保額がゼロと、極めて低コストです。
※追記;2012年よりスルガ銀行にも新興国株インデックスファンドが追加されました!
他にも海外REITや新興国債券や高配当株投信など、多彩なラインナップのファンドが揃っており、しかもどれもが低コストです。自分でポートフォリオを色々と考えていじりたい人にも、十分すぎるほどの品揃えが、低コストで揃っています。
つまり、先進国の低コストファンド中心で運用する基本スタイルの人も、また新興国株で高リターンを狙ったり不動産(REIT)を含めた「財産3分法」を実践したりなど、自己流のポートフォリオを考えて構築したい人にも、岩手銀行は最適な会社となります。
唯一の弱点は、毎月の手数料(運営管理費)が562円と、スルガ銀行の163円と比べて高く、年間4788円の「固定費」の差額があります。毎月の掛け金が小さい人や、加入期間が短い人(年齢の高い人)だと、運用全体に占める固定費の比率が大きいので、場合によってはスルガ銀行の方が有利になるケースもあります。
とはいってもほとんどの運営管理期間が月額500円前後の手数料ですから、岩手銀行の562円というのは決して大きな負担にはなりません。長期で見れば、運営管理費の高さ以上に、投信の信託報酬の安さの方が、はるかに大きなメリットになります。
※追伸:2012年5月より、スルガ銀行が低コストなインデックスファンドを新興国株式と債券で追加しました。毎月の掛け金が小さい人や、加入期間が短くなる人なら、場合によってはスルガ銀行の方が有利になることも考えられます。
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