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岡三証券の個人型確定拠出年金(DC)

岡三証券は、個人型の確定拠出年金に力を入れている運営管理機関の一つです。外国債券ファンドが信託報酬が安いことや、主要な全てのファンドで信託財産留保額(=解約手数料)が設定されていないなど、低コストなファンドが多いのがポイントです。

岡三証券の個人型401Kプランの主なラインナップ一覧
分類 名称 信託報酬 信託財産留保額
外国株 MSCIコクサイ・インデックス・ファンド 0.735% なし
外国債券 DIAM外国債券インデックスファンド 0.263% なし
日本株 トピックス・インデックス・オープン 0.5985% なし
日本債券 DCニッセイ国内債券インデックス 0.42% なし
海外REIT DCグローバル・リート・セレクション 1.47% なし
バランス すみしんDCマイセレクション25 0.273% なし
バランス すみしんDCマイセレクション50 0.3045% なし
バランス すみしんDCマイセレクション75 0.336% なし
その他 すみしんDC固定定期5年
なし なし

しかし同社の最大の特長は、何といってもバランスファンドのコスト(信託報酬)の際だった安さです。

バランスファンドとは、国内外の株式と債券、併せて4つの資産クラスに適切に資産配分して運用する投資信託のことです。出来るだけ低リスクで高いリターンを達成するには、株式と債券に分散して投資するのがセオリーとされています(効率的ポートフォリオとかモダンポートフォリオ理論などと呼ばれます)。

本来なら自分で株式と債券の割合を決めるのですが、素人には実際にどういう資産配分にして良いのかは難しい判断です。その配分をプロに任せてしまうのが、バランスファンドです。資産運用のことなど分からない・考えたくないという人は、このバランスファンドに自分の年金運用を任せてしまうのも一つの方法です。

岡三証券で採用されている「すみしんDCマイセレクション」シリーズには、株式の配分に応じて25・50・75という3種類のバランスファンドが用意されており(数字が株式の割合)、どれもがバランスファンドとしては圧倒的に低コストです。他社のバランスファンドはほとんどが信託報酬が0.5%以上ですし、信託財産留保額が設定されています。

但し問題がない訳ではありません。このバランスファンドは非常に国内(つまり日本)の株式と債券に偏っており、全体の67〜80%が日本で運用されています。筆者は当サイトで度々書いているように、将来の円安に備えて資産の大部分を外貨建てで運用すべきと考えています。岡三証券のバランスファンドは、確かにコストパフォーマンスは最高ですが、自分の年金資産の運用が日本国の将来と一蓮托生状態となってしまうので、個人的にはお奨めできません。

無論、将来日本の株価や国債がどうなるのかは神のみぞ知る訳ですが、少なくともリスクヘッジとしてもう少し沢山、最低でも半分は外貨建て資産に配分すべきと思います。しかし「何を馬鹿な!日本経済は安泰だよ!」と思う方は、岡三証券のバランスファンドに任せてしまうのが、低コストで運用できるので良い選択肢の一つになるでしょう。



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