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外貨預金とFX・MMF・外国債券・外債ファンドの比較

外貨建ての利付き商品には様々な種類がありますが、それぞれ最低投資額やコストや税金などが大きく異なります。非常に分かりづらいので、一覧表にまとめてみました。
(※利息は全て税引き前の数値。外貨定期預金は大手3行を基準。2010年6月上旬現在の数値)

  外貨定期預金 FX 外貨MMF 外国債券 外債ファンド

まず言えるのが、外貨預金には何もメリットがないということ。コストは高く、流動性(換金性)もなく、しかもペイオフ対象外で、税金面の優遇も一切無し。はっきり言って選ぶ価値は全くありません。

FX(外為証拠金取引)はコスト面は最も安く、平日は24時間いつでも売買が可能など流動性に極めて優れており、なおかつレバレッジを大きくすれば高い利回りを狙えるなど、メリット満載です。また2010年より金融商品取引法の改正に伴い信託分離保全が義務化され、仮にFX会社が潰れても投資家の資金は保護されます。これで、ペイオフ対象外で何の保証もない外貨預金よりも、安全面では有利だといえます。

FXの利益は雑所得として総合課税されるため、サラリーマンの人も確定申告が必要になるケースがあったり、所得の多い人などは税率が20%より高くなるので不利とも考えられます。しかし、20%の源泉課税で済む「くりっく365」の登場により、この問題も解決したと言えるでしょう。身の丈にあったレバレッジ率を守っていれば、(日本の超低金利が続く間は)FXが最も有利な外貨建て利付き商品といえます。⇒外国債券の代用としてのFX投資

一方で外貨建てMMFにも、1000円程度の少額から買い付けられることや、為替差益が完全非課税になるという大きなメリットがあります。分散運用されて元本割れすることもほぼ無いので(為替差損は除く)、安全性も極めて高いと言えます。FXや外国債券に比べると利回りが若干低い(運用で信託報酬が取られる為)のが欠点ですが、証券口座に入金しても即投資をしない資金は、MMFで運用しておくのが最も多い使い方でしょう。

最期に現物の外貨建て債券について。ゼロクーポン債なら利息が無いので利息分は非課税だったり、利付債も満期前の売却なら売却益・為替差益が非課税になるなど、メリットは多いです。但し外債で着実に稼ぐ、非課税の恩恵を最大限に利用しようとする場合には、為替レートだけでなく債券のデュレーションの計算も必須など、高度な知識が必要なので初心者には敷居が高いのも事実です。外債投資は難しいから不要だと唱える評論家も多いですし、筆者も外債投資するなら個別の債券ではなく、ノーロードの外債ファンドやETFを利用するのがベターだと思います。

結論としては、株式のリスクヘッジとしての手段なら外債ファンドやETF、高い利息や為替差益を狙いたいならFX(くりっく365含む)、短期的な資金の置き場(特に円高時)としては外貨建てMMFが、最も有効な投資先だといえます。

 

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