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ガスプロムの会社概要

ガスプロムは、ロシアに本拠地をおくエネルギー会社です。国内の株式市場(RTSやMICEX)だけでなく、ロンドンやフランクフルトやニューヨーク証券取引所にも上場しています(NYはピンクシート)。株式の過半数をロシア政府が保有している半国営企業で、大統領就任前のメドヴェージェフ氏が会長を務めていました。また資源価格が上昇した2006年には、全市場を合わせた株式時価総額が、世界3位にまで膨れあがりました。

ガスプロムは、天然ガスの生産高・埋蔵量ともに世界最大の企業です。売上については、44%はロシア国内によるものですが、残り56%は国外での売上です。ヨーロッパ諸国には、ロシア国内からパイプラインを通じてガスを供給しており、特に東欧諸国でのシェアは非常に高いです。

 
ガスプロムのP/L(損益計算書)
 

一方で、ガスプロムの抱えるリスクとして、世界でのシェールガスの開発促進があります。特に、独占的地位を築いていた東欧諸国では、ハンガリーやポーランド等で大量のシェールガス埋蔵が確認されたことは、同社にとっては大きなマイナス材料です。過去にウクライナとの価格交渉で何度も揉めている経緯から、東欧諸国からは悪いイメージを持たれており、シェールガス開発が進めば、同社の独占的地位は崩れることになります。

そこでガスプロムでは、今後の輸出拡大戦略として、中国を中心に北東アジアを重要視し、東欧偏向の売上比率を変えていく狙いです。中国へは2015年に、パイプラインを通してガス供給が開始される予定です。

2010年のIR情報(アニュアルレポート等)によると、同社は天然ガスが将来の世界における主要エネルギー源のひとつであると予測しています。2020年に向けてのビジョンとして、売上高の年平均成長率20%という、かなり高い目標を掲げています。 特に、液化天然ガス(LNG)のシェア拡大に力を入れており、2030年に14%の世界シェア獲得を目標としています(2010年現在は2%)。アジア市場への進出とも平行し、例えばシベリアのヤマル半島の大規模天然ガス田の開発など、アジア方面への投資を積極的に進めています。

 



ガスプロム会社概要

ガスプロムの売上高比率
ガスプロムの地域別売上高

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