GDFスエズの会社概要
GDFスエズ(GDF Suez S.A.)は、フランスに本拠地をおき、公益事業(電力や水道など)を行う企業です。2008年にフランスガス公社(GDF)とスエズが合併して誕生しました。ユーロネクスト(Euronext)に上場しており、フランス平均株価=CAC40指数の構成銘柄です。
日本で所謂「水メジャー」企業として知られるスエズは、同社の子会社「スエズ・エンバイロメント」のことです。元々両者は一体の会社でしたが、フランスガス公社との合併に際し、水処理部門がスピンアウト(分社化)されたのがスエズ・エンバイロメントです。GDFスエズが株式の約35%を保有しています。
GDFスエズは、電力や天然ガス及び再生可能エネルギーといった分野において、グローバルな事業展開を行なっています。同社は当分野において世界で1・2位を争う巨大企業です。2010年8月には、イギリスに本社を置く国際的な電力事業者インターナショナル・パワー社を買収し、さらに規模を拡大しました。
電力事業においては、フランス国内での売上は約3割で、残り7割を国外で売り上げています。ラテンアメリカやアジア・アフリカなど新興国での売り上げも増えており、グローバル展開に成功している企業です。単に発電や送電施設を持つだけでなく、安定した電力供給のノウハウを持つことが、停電が日常茶飯事の新興国にとっては大きなメリットだからです。
2010年のIR情報(アニュアルレポート等)によると、引き続き世界各国での大規模な発電プラント建設プロジェクトが進行するようです。一例として、ブラジルやフランスで建設中の水力発電施設、チリやベルギーで建設中のバイオマス発電施設などがあります。 そして、2016年度には150,000メガワットの発電量を目指しているとのことです。そのうちヨーロッパ圏外での発電量を6割とする目標です。現在は113,000メガワットを発電しており、さらに計19,000メガワットの発電量をまかなう施設が世界各地で建設中です。
|