シンガポールへ投資する方法
シンガポールへの投資方法は、まず株式ならETFで「MSCIシンガポール・インデックス」を買うか、フィリップ証券 やアイザワ証券で個別株を買うか、二通りの戦略が考えられます。またセントラル短資など、幾つかのFX会社ではシンガポールドルを扱っているので、為替投資も可能です。
また(国家規模が小さい為)G20などの国際舞台で見かけなので、ほとんどの人に認識されていませんが、シンガポールは新興国ではなく「先進国」に分類されます。国際投資の基準であるMSCIの分類でも、EEM(エマージングマーケット)ではなく、先進国であるTOKやEFAに属していますので、お間違えの無いように。
シンガポールはアジア1の金融立国です。投資に関する税金を大幅に優遇する「タックスヘイブン政策」を行うことで、世界の金融機関を誘致して、成功を収めています。日本では、かの村上ファンドが拠点を移したことで有名になりました。
シンガポール投資のリスク〜外需頼み
ではシンガポールは、モナコやアイスランドのように、金融だけ・タックスヘイブン政策だけで成り立っている国なのでしょうか?
実は金融以外にも、シンガポールには国際的に活躍する大企業が数多く存在します。「サービスの質が世界一」と評価されるシンガポール航空、アジアへのグローバル展開により契約者数1億人を誇るシンガポールテレコムなどが代表格でしょう。
しかし、シンガポールへの投資は、同国独特のリスクも抱えていることを知っておくべきです。人口500万人足らずの小国なので、経済成長・企業の売上の多くを外需に依存しています。
また地政学リスクも無視できません。同国はマレー半島の先端に位置しており、水・食料・エネルギーなど、全ての資源を輸入に頼っています。特に深刻なのは水問題で、水道水の多くを隣国・マレーシアからパイプラインで輸入しています。マレーシアとの関係は、かつてに比べれば良好ですが、全幅の信頼を置けるほどの関係とはいえません。
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