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レンディングクラブの上場情報(仕組み・融資残高推移)

レンディングクラブ(LendingClub)は、アメリカで2007年に設立したソーシャルレンディング会社の世界最大手の企業です。2014年後半に株式上場することが見込まれています。

レンディングクラブのビジネスである「ソーシャルレンディング」とは、インターネットを介してお金を借りたい人や企業と、お金を貸して利益を得たい投資家とを結びつける仕組みのことです。同じく、ネット上でビジネスの出資者を募る「クラウドファンディング」の一形態であり、P2P融資などとも呼ばれます。

レンディングクラブの売上(融資残高)推移

言い方を変えれば、個人投資家が直接金融のデットファイナンスを行う手段でもあります。これまで個人投資家が行えるデットファイナンスは、直接金融では大企業の社債を買うことか、銀行預金を通じて融資を行う間接金融のみでした。個人投資家が中小企業や個人に向けて、デット(融資)の形態で直接金融を行う手段は、これまで皆無でした。ソーシャルレンディングはそれを可能にしたビジネスです。

下世話に表現をするならば、個人投資家がカードローンや消費者金融の胴元になって、金貸しで儲けるイメージです。しかし借り手は銀行や消費者金融などから借りるよりも低金利になり、個人投資家は(貸し倒れリスクを負うが)借金の貸し手になって高い利回りを得られる、というように互いにメリットがある方法です。

というより、これまで銀行が行ってこなかった個人や中小企業の細かなニーズに応えるローンが、ソーシャルレンディングによって増えていき、世界がより良くなっていく、金融に革命が起きると予想されます。20世紀には銀行など大手資本が独占していた「資金需要の担い手」に、個人投資家が直接なれるという、大きな金融のイノベーションが起きるのです。2013年5月には、Googleがレンディングクラブの株式の約8%を取得している(約130億円)ことからも、ソーシャルレンディングが21世紀の金融に大きな革命をもたらすビジネスだということを証明しています。

金融に少額融資のイノベーションを起こす

レンディングクラブは2014年現在、アメリカ国民のみを主な対象に、米国内だけでビジネスを行っています。アメリカはクレジットカード社会であり、個人は(一部の貧困層を除き)クレジットヒストリーが社会保障番号に匹敵する、重要な個人情報として流通しています。このクレジットヒストリーにより、その人のローンの履歴が分かるので、延滞や貸し倒れのリスクが個人毎に簡単に把握できる社会になっています。そのため、レンディングクラブのような個人向けの少額融資も可能になるのです。

レンディングクラブでは、借り手のクレジットヒストリーから35段階のランク付けが行われ、融資金額の上限や金利などが決まる仕組みです。融資残高は創業以来、倍々ゲームの如く拡大しており、2014年11月現在では62億ドル(約6500億円)となっています。また米国では、確定拠出年金やIRA(個人退職勘定)にも設定可能になっており、怪しい投資話ではなく、まっとうな資産運用のツールとして認められています。

レンディングクラブは米国内専用であり、日本人投資家がお金の貸し手になるのは難しいですが、レンディングクラブの株主になり、間接的に金融イノベーションの担い手になることは可能です。上場が待ち遠しい企業の一つですね。

 





レンディングクラブ会社概要

現在の株価

株主構成
上場以前の大株主;ウェルズファーゴ銀行 、グーグルなど

レンディングクラブの売上内訳
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